物質と向き合うということ。
「くまのもの — 隈研吾とささやく物質、かたる物質」展へ行ってきました。(16/100)
最近だと新国立競技場の設計が記憶に新しい隈研吾さん。
隈さんのこれまでの作品を時系列ではなく、木、石、紙、ガラスといった物質別に辿る回顧展です。
具体的には作品を振り返りつつ、隈さんがこれまで物質とどう向き合ってきたのか。物質の持つ可能性をどう引き出してきたのか。といったところにフォーカスを当てています。
ザ・工業化社会の産物である金属やガラスに苦手意識、一種の拒絶反応のようなものがあった隈さん。
自然や身体とは相容れない物質をどのように解釈し、人の肌に合うやわらかなものにしていくのか。という、物質との真摯な向き合い方に心動かされました。
建築は人々の生活や街の動線を変えてしまうほどの大きな影響力を持っています。
建築家として、その責任をしっかりと自覚されているからこそ、隈さんはここまでやっているのかなと思います。
これからも建築で私たちの街、暮らしを柔らかな、心地良いものにして頂きたいと切に思った展覧会でした。
本当に行ってよかったな、、、。
<おまけ>
東京ステーションギャラリースナップ
①階段に萌える
②お花のシャンデリア
③似非(エセ)ルフィ