小田原・熱海方面に行きすぎな件。
ここ最近、週末に都内にいると、なにか消費しなきゃっ!有効に時間を埋めなきゃ!と思って辛い。
なので、月二回ぐらいでふらっと東海道本線に乗って海を見たり、車内で読書したり、うたた寝したりしています。
(品川〜熱海の所要時間は約1時間半。読書にはもってこいの長さです)
今回は思い切って熱海より先へ。
三島駅で降りて、バスに25分ほど揺られ「クレマチスの丘」に行ってきました。
クレマチスの丘は、静岡県長泉町にある文化複合施設。
クレマチスの花が咲き乱れる庭園の中に美術館やレストランが立ち並んでいます。
美術館は全部で4館。
1日に全部観る体力は流石になかったので、今回はヴァンジ彫刻庭園美術館とIZU PHOTO MUSEUMを観てきました。
(今回はヴァンジ彫刻庭園美術館のレビューを少し書きます)
もともと、ヴァンジ彫刻庭園美術館は須田悦弘さんの企画展が目当てだったのですが、建築が思いのほかカッコよくて楽しさ2倍。
入り口の外観は前庭の石や彫刻と同化するような鼠色のコンクリート。
でも中から外を見ると、コンクリートの箱の中にいるはずなのに何故か外と繋がっているような感覚でした。
自分が何階にいるのか分からなくなる感じとかは安藤建築を彷彿させました。
内観①
内観②
内観③
メインの企画展、須田さんの「ミテクレマチス」はというと。
あっ!やられた、、、。
というぐらい良い意味で騙されました。
須田さんの作品の特徴は、草花を精巧なまでにすべて木の彫刻で表現すること。
雄しべ、雌しべはもちろんのこと、ちょっぴり欠けた花弁までしっかりカバー。
本当にため息がでるほど感心してしまいます。
須田さんにとことん騙されましたが、作品の一つ一つは気付かれないようにこそっと壁や天井の隅に咲かせていて、その遊び心にキュンとしました。
須田クレマチスと戯れた後、お次は本物のクレマチス。
庭園には、「えっ、こんなに種類があったの?!」というぐらい、物凄い数のクレマチスが咲き乱れていました。
庭園内にはイスが何脚も置いてあり、疲れたら日陰でのんびり座りながら楽しむこともできます。
また丘を少し登ると、クレマチスの花々を見下ろせるカフェやレストランがあります。
私もカフェでスコーンと紅茶を頂きました。
ささやかなティーセットですが、こんなに花に囲まれてお茶を飲めるなんて夢のようなこと。
(何言ってんだ!って感じですが)、ヨーロッパのお金持ちのお嬢さんが避暑地にある別荘へ家族できました!っていう気分でした。
都内からの避難?のために何となく来てみたクレマチスの丘。
そうしたら、庭園も、展示も、建築も、丘丸ごと楽しめるステキな場所でした。
少し遠いけれど、ここに着くまでの時間の使い方もいろいろあって楽しいので良かった足を運んでみて下さい!
(31/100)