どこが絵なん??

女の子の何気ない一言の破壊力たるや、、、。
先日訪れた地中美術館での出来事をちょこっとお話します。

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地中美術館のなかでも特に人気が高い、クロード・モネの部屋。

そこには5枚の睡蓮が自然光のみで照らされ飾られています。

言葉を失うぐらい、本当に本当に素敵な空間、作品で、たとえ混んでいるときでも部屋はしんと静まり返っています。
そんな静寂を破った女の子の一言!!

「どこが絵なん??」
この一言を耳にしたとき、雷に撃たれるような衝撃とはこのことか!と思いました。
そうなんです、よくよく見たらベチョっと塗り重ねた油絵の具の集合体にも見える。というか、池に浮かぶ睡蓮にすら見えない?

私たち大人はこれがクロード・モネの睡蓮で、世界的に高く評価されていることを知っています。

だから池に浮かぶ睡蓮の花だと分かるし、美しいと感じる。
もし、何も知らずに見たら果たして美しいと感じるのかな。

もし、著名な批評家が「なんて酷い絵だ!」なんて言ったとしても美しいと感じるのかな。
この手の話はよくある話ですが、今回身に染みて感じることができました。

この女の子にありがとう!と言いたいです。

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改めて子どもの無垢な感想ってすごいな!と。
もし仮に子供を持つことができたら、自分の子どもには美しいものにたくさん触れて、いろいろ感じてほしいと思っていました。

でも、今回の経験を通じて、子どもと絵を見ることで逆に子どもから学ばせてもらうことがたくさんあるんだな〜と気付きました。
もし家族が持てたらの話ですが(苦笑)、一緒にいろんな世界を覗いて見たいな、、、と思います。

※1枚目の写真はポストカード、2枚目は地中美術館前の「睡蓮」をモデルにした庭です。