支えられて、生きている。

新潟県は越後妻有で3年に一度開催される大地の芸術祭
購入型クラウドファンディングで見つけたツアーに参加に思い切って参加してきました。
作品は社会的メッセージ性の強いものから、感覚的なものまでバラエティ豊富。

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でも、一番胸に刺さったのは作品ではなく、車窓から見える景色でした。

もちろん、緑豊かな田園風景は思い出すだけでもうっとりするほどの美しさ。

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ただ、それ以上に山からニョキニョキと生える鉄塔と送電線の数に衝撃を受けました。

しかも、その殆んどが東京へ送られる電気とのこと。

また、水力発電のために大量の取水された結果、この地域の生態系も変わってしまったことも初めて知りました。

ちなみにピーク時の山手線の列車の2本に1本は信濃川の水が動かしているとのこと。

毎日山手線を利用していることもあって、この事実にはかなりショックを受けました。

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自分たちの生活が遠く離れた新潟の自然に支えられている。

そんなこと、露知らずに日々を送っていました。

この事実を知った今、少しでもこの美しい景観を保ちたい、守りたいという気持ちになりました。

私ひとりでどうにかなる問題ではないとは分かっています。

でも、月並みの言葉ではありますが、小さなことから何かできることに取り組みたい!と思った、そんな一日でした。

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番外編でGolden playroomという一軒家が狂気を感じる作品で、オススメ。

とある部屋では、ペルシャ絨毯が貼られた壁に世界の強面お面がズラっと飾られており、その前で麻雀ができるます。

心の奥底の何が掻き立てられる魔界?のような空間です。

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今回のツアーは、オフィシャルサポーターの安部敏樹さん、山野智久さん、芸術祭運営の舵取りをされている原蜜さん、そして総合ディレクターの北川フラムさん(!)のお話を聞く機会がありました。

本当に濃密な時間で、お話しして頂いたことを私も誰かにシェアをして、これからの芸術祭、そして越後妻有に住まわれている方々のお役に少し立てたらな〜と思います。

(帰ってからフラムさんの本を何冊か読みましたが、読んでから行ったらもっと理解が深まったのになぁとちょっと後悔。)

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大地の芸術祭は9月17日(月)まで開催中です。

お時間があれば、是非一度お運び頂けると嬉しいです。

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